妊娠中にインプラント治療は可能なのか?

妊娠中にインプラント治療は可能なのか?

産休を取得した時に長期の休みがあると考えてインプラント治療を行いたいという方もおそらくいらっしゃるのではないでしょうか。
妊娠中の女性は、新たな命をお腹の中で育てているため、様々なリスクを抱えています。

今回は、妊婦さんに向けたインプラント治療についての特集です。

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●妊娠期によって対応が変わる

妊娠中に歯科治療を行う場合は、どのようにすれば良いのでしょうか。
妊娠時期によって、ある程度の目安があるので参考にしてください。

・妊娠初期(1〜4ヵ月)

妊娠初期には母体が不安定な時期でもあるため、過度の緊張・恐怖心・強い痛みを感じやすいナイーブな時期です。
治療によって全身不快感や、流産の危険性が生じやすい時期でもあるため、この時期には歯科治療は行わないようにしましょう。
 

・妊娠中期(5〜7ヵ月)

安定期とも言われる時期です。
通常の歯科治療がほとんど可能となる時期で、急性の虫歯や、どうしても必要な抜歯などは全身状態を見ながらかかりつけの歯科医師による判断で行われます。
しかし、可能であれば出血を伴う外科手術については、なるべく避けた方が良いでしょう。

・妊娠後期(9ヵ月以降)

血液が子宮に集中しやすい時期であり、この時期に歯科治療を行うと、緊張や強い痛みなどをきっかけとして貧血や早産が起こるリスクがあります。
そのため、この時期の歯科治療は避けた方が良いでしょう。

●早めに治療がおすすめ

妊娠中にインプラント治療を行う時には、様々なリスクが含まれています。
治療に関する内容をまとめてみたので、参考にしてください。

・恐怖心やストレス

歯科治療が苦手という方は、治療時に緊張を感じてしまうことから、血圧の上昇や過呼吸、貧血などが起こるリスクがあります。
仰向けの状態が長く続くため、お腹が膨らんでいると腹部の大動脈が圧迫されることで気分も悪くなりがちです。

母体はもちろん、胎児にとってもストレスとなるため、恐怖を感じやすい方は、妊娠全期にわたって治療を控えた方が良いでしょう。

・レントゲン撮影

妊娠中は、レントゲン撮影時の放射線被ばくのリスクを心配されるのではないでしょうか。
レントゲンでは、撮影時に放射線を妨げる防護エプロンを着用して撮影を行います。
さらに直接腹部にX線を照射するわけではないために、胎児への被ばくリスクはほとんどゼロに近くなります。

ただし、つわりがひどい時にはレントゲンフィルムを口腔内に入れるのが厳しい時や、エプロンの重さでふらつきやすいという問題があります。

・抗生剤、鎮痛剤

どちらも妊娠中であることを伝えていただければ、問題のない種類を利用することができます。
ただし鎮痛剤は、一般的な種類に比べると効き目が穏やかなこともあり、痛みを完全に抑えることができるとは言い切れません。

インプラント治療後に痛みを強く感じた時には、ストレスを受けてしまうことで様々なリスクが生じるため注意が必要です。

・歯のトラブルが起こりやすい

妊娠中はホルモンバランスが乱れやすく、歯周病などのトラブルが発生しやすい時期です。
そのため、インプラント治療後の周囲炎(歯周病)が起こりやすいともいえます。

インプラント治療を将来的に行いたいという時には、妊娠中から定期的なケアを行って、歯のトラブルが発生しないように努めましょう。

●まとめ

基本的には、妊娠中のインプラント治療には様々なリスクがあるため控えた方が良いでしょう。
もしインプラント治療を開始した後に、妊娠が発覚した時には、必ずかかりつけの歯科医師に相談するようにしましょう。

現在妊娠中で、将来的にインプラント治療を考えているという方は、当院までお気軽にご相談ください。

この記事の筆者

いのうえまさとし歯科医院

いのうえまさとし歯科医院

京都の「いのうえまさとし歯科医院」はインプラントを得意とする歯科医院です。20年間で7500件以上の治療実績があり、大手インプラントメーカー2社の公認インストラクターである院長が、あらゆる症例のインプラントのご相談を承ります。
またマウスピース矯正、ホワイトニング、一般歯科など幅広く対応しております。

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