インプラント手術後の薬は必要?種類や効果について解説|いのうえまさとし歯科ブログ

インプラント手術後の薬は必要?種類や効果について解説

インプラント手術は通常であれば局所麻酔薬を使用してからおこないます。
そのため手術中は痛みを感じなくても、手術が終わって麻酔薬の効果が切れた頃に痛みを感じることがあります。
またインプラント手術は基本的にはメスを使う外科手術となるため、感染症のリスクも存在します。
今回はインプラント手術後に処方される薬のなかでも代表的な抗生物質と痛み止めについてご紹介します。
これからインプラント手術を受けようとしている方は、手術前にぜひご一読ください。

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■抗生物質

インプラント手術は基本的に外科手術のため、術後の感染症予防のために抗生物質が処方されることがあります。
代表的な抗生物質は、セフェム系(例:セフカペンピポキシルなど)、ペニシリン系(例:アモキシシリンなど)、
マクロライド系(例:アジスロマイシン、クラリスロマイシンなど)です。
使用する抗生物質はインプラント手術で処置をおこなった場所や大きさ、現病歴や副作用歴、現在服用中の薬などの情報から適切な薬を選択して処方します。
(※記載した抗生物質の成分名はあくまで代表的なものです。
症状などによっては上記以外の薬が使われることもありますのでご参考までにしてくだい。)
これらの抗生物質を利用しない場合、インプラントを埋めた場所に外部から細菌が侵入してしまい歯茎が化膿する可能性があります。
さらにそのまま放置していると、インプラントが上手く定着しない以外にも、最悪の場合、血液に細菌が侵入することで全身の感染症に罹患してしまい、緊急入院などの処置が必要になることも考えられます。
処方された抗生物質は必ず用法用量を守って決められた日数分を正しく服用するようにしましょう。

 

■痛み止め

インプラント手術後には、麻酔が切れるタイミングで痛み止めを服用することがあります。
特にインプラントを埋入した本数が多い時や、インプラント手術で歯茎を切開する範囲が広くなってしまった時などは、術後に痛みや腫れが出やすくなるため、即効性や持続性のある痛み止めを使用することがあります。
手術中に切開と縫合をした時には、1週間程度経過した後に抜糸を行うことがありますが、傷口の状態によっては再度痛みを感じるかもしれない可能性を考慮して、痛み止めが処方されることがあります。
口腔内の状態には個人差がありますが、処置をする範囲が広く、深くなるほど痛み、腫れ、高熱といった症状が出やすくなります。
その場合、アセトアミノフェン、ロキソプロフェン、ジクロフェナクナトリウムなどの解熱鎮痛薬や抗炎症薬を使用して、これらの症状に対応することもあります。
痛みを我慢できるからと薬の服用をしないでおくと日常生活に悪影響となる可能性があります。
必ず医師に相談し、指示に従った服用をおこないましょう。

 

■まとめ

インプラント手術後に処方される抗生物質や痛み止めなどは、その時の体調や症状によって、種類・量・用法用量・服用日数など異なる場合があります。
「処方された薬を服用しない」、「量を自己判断で調整して服用してしまった」など処方医の指示に従わない時には、症状が悪化する可能性があるため決して自己判断はしてはいけません。
今回は代表的な薬の成分について紹介しています。
上述した薬以外についても処方されることはあるため、薬の服用について疑問に感じた時には、すぐに処方医まで確認しましょう。
現在服用中の薬がある方や、持病のある方、妊娠中・授乳中の方、今まで服用した薬によってアレルギー症状・副作用などの経験がある方などは、必ず事前に処方医まで相談しましょう。
その時はお薬手帳や薬剤情報提供文書などの薬の詳細が分かるものを持参すると相手に伝わりやすくなります。

この記事の筆者

いのうえまさとし歯科医院

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京都の「いのうえまさとし歯科医院」はインプラントを得意とする歯科医院です。20年間で7500件以上の治療実績があり、大手インプラントメーカー2社の公認インストラクターである院長が、あらゆる症例のインプラントのご相談を承ります。
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